合言葉はSurprise! 2017年7月19日、エコム本社工場がコンセプトを新たに エコムテクニカルセンター 通称ETC(ECOM Technical Center)として生まれ変わります。弊社は創業から一貫して、省エネ技術で地球環境に貢献することを掲げてきました。同センターはその取り組みを発信するソリューションセンターとして、お客様に最新の熱技術を提案することを目的としています。
高速熱風炉、IR連続炉ほか、5台のテスト機を常設しています(右写真参照)。お客様はワークを持ち込んで、経験豊富なスタッフと共に加熱テストを行うことができます。国家資格であるエネルギー管理士を有したスタッフが社内に9名所属しており、最適な熱処理条件を導き出すお手伝いをさせて頂きます。エコムがこの加熱テストのサービスを開始してから現在までに約250件のテストを実施しており、既存の熱処理と比較して50%の省エネ、時間短縮に成功した事例もあります。設備更新前の条件出しにぜひご利用ください。
エコムの人気企画「メンテナンスセミナー」「省エネセミナー」を同センターで実施します。すでに過去10回開催していますが、座学だけでなく実機を用いての実技研修が好評で、毎回募集開始から2日で定員に達するほどの人気セミナーです。
エコムオリジナルの排熱回収バーナecoNext(エコネクスト)、新しい回転機構を採用したリジェネレイティブバーナTERRA PAC(テラパック)を展示します。高効率と低NOxの両立を可能にする高温空気燃焼技術、通称フレームレス燃焼の特徴をわかりやすくプレゼンテーションいたします。
昇温時間短縮、温度の均一性をめざして、お客様のワークに適した熱処理条件を出すためのテスト炉です。パンチング方式、スリット方式など、様々なタイプのノズルを取り付けることで、最適な風量や風向きの調節が可能です。テストではデーターロガーを使用して実際のワーク温度を測定します。
熱源 | ガス |
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温度域 | 80℃~550℃ |
炉内有効寸法 | W700×L700×H700mm |
テスト実績(ワーク) | ・アルミ部品の熱処理(溶体化・時効処理) ・セラミックの焼成・焼結 ・ガラスの熱処理 ・食品材料の乾燥 |
中・遠赤外線は物質に吸収され、直接分子や結晶を振動させて熱エネルギーに変えます。物質が吸収する波長域はその物質固有のものであり、対象物が最もよく吸収する波長域の赤外線ヒータを選択することが大切です。ゾーン毎に温度や距離、熱風の有無などのパラメータを変えて熱処理条件を決定します。
熱源 | 遠赤外線ヒータ+熱風 |
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温度域 | 遠赤パネル表面~500℃ 熱風230℃ |
炉内有効寸法 | W700×L1700×140mm |
テスト実績(ワーク) | ・樹脂やプラスチックのアニール処理 ・接着剤の硬化 ・水分乾燥 ・鉄部品の油蒸発 |
プログラム温調計を使った温度制御が可能で、長時間加熱(ワークの耐久試験)を行うことができます。金属表面処理等のテストが可能です。
熱源 | 電気ヒータ |
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温度域 | ~1200℃ |
炉内有効寸法 | H400×W700×L200mm |
テスト実績(ワーク) | ・特殊合金アニール ・溶体化、時効処理 ・長時間耐久試験 |
過熱蒸気は加熱空気に比べて単位面積あたりの熱容量が大きく、非常に高い熱伝導率性を持ちます。過熱蒸気は水の分子しか存在しない低酸素状態の気体であるため、被加熱物が酸化せず、火災の危険性が低いというメリットもあります。エコムでは小型炉のノズルから過熱蒸気を吹き出し、テストを実施します。
熱源 | 過熱蒸気(UPSS-W20) |
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温度域 | 700℃ |
炉内有効寸法 | 5~20kg/h |
テスト実績(ワーク) | ・セラミック ・アルミ部品の熱処理 ・樹脂製品の表面処理 ・油除去 |